建築物省エネ法7条に基づくガイドラインで規定された第三者認証制度です。表示を求められるのは、建築物の販売又は賃貸を行う事業者(努力義務)。しかし、一般戸建住宅においてもハウスメーカーを中心に利用が進んでいます。
(資料:住宅性能評価・表示協会)
※BEIとは、家電・OA機器等分を除いた「設計一次エネルギー消費量」を「基準一次エネルギー消費量」で除した値。
BELSにおけるZEH等の表示
平成29年4月1日より、ZEHの基準を満たした住宅には「ZEHマーク」の表示ができるようになりました。その場合、UA値の記載は必須となります。
選択項目 | 表示マーク | 外皮基準 | 一次エネルギー消費量基準 | |
再生可能エネルギー除き | 再生可能エネルギー加え | |||
『ZEH』 | ZEHマーク ゼロエネ相当 |
省エネが基準に適合したうえでUA値が以下を満たすこと。 1~2地域:0.4[W/㎡K]以下 3地域:0.5[W/㎡K]以下 4~7地域:0.6[W/㎡K]以下 |
基準一次エネルギー消費量から20%以上の削減 | 基準一次エネルギー消費量から100%以上の削減 |
Nearly ZEH | ZEHマーク | 基準一次エネルギー消費量から75%以上100%未満の削減 | ||
ゼロエネ相当 | ゼロエネ相当 | 省エネ基準適合 | 基準一次エネルギー消費量から100%以上の削減 |
省エネ表示制度『BELS』へ対応しよう。
省エネ基準プラスαを求める優遇制度ではBELS対応が必須に!
BELSの要件化
昨年からスタートした省エネ性能表示制度『BELS』の活用が本格化してきました。ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)支援事業では、昨年度は加点要件扱いでしたが、今年度は補助金申請の必須要件となりました。長期優良住宅化リフォーム推進事業においては、今年度から創設された「高度省エネルギー型」の申請要件となりました。地域型住宅グリーン化事業では、昨年同様、高度省エネ型(ゼロエネルギー住宅)においてBELS認証が必須です。サステナブル建築物等先導事業(省CO₂先導型)ではBELSまたはCASBEEによる性能表示が求められます。現行の省エネ基準を超える省エネ性が求められる補助制度では、BELS認証が必須になったと理解してよいでしょう。
BELS要件化の先にあるもの
国が優遇制度の仕組みとして、BELS認証の要件化を進める理由は、審査業務の負担軽減につながることはもちろんですが、BELS制度を広く一般に認知させていくことが早急の仮題であるため。2020年に省エネ基準義務化を実施するには、現在60%程度とされる適合率を加速的に増やさなくてはなりません。BELSの「格付け」はその起爆剤になると期待されているのです。来年度以降、優遇制度でのBELS活用はますます進められることが予想されます。お客様にBELSが提示できる、また、提示できる★はいくつあるか?BELSはエンドユーザーひと目で比較できる差異化ツールです。
有限会社 守田建設
熊本県宇城市松橋町曲野257-3
TEL:0964-32-3276